格闘技では体重ごとに階級が決まり、身長に関しては制限がありません。
そのため身長が大きく離れた選手同士が戦うことも少ないないですよね。
「身長が高い方がリーチがあって有利」
「近距離戦なら低い方が有利」
などなどいろいろな意見がありますが、実際にはどちらが有利なのでしょうか。
本記事では身長差によって勝率が変わるのか統計的に検証していきます。
検証方法

今回はキックボクシングと総合格闘技の試合を調べました。
10cm以上の身長差がある試合を対象とし、それぞれ100試合ずつ結果を検証しています。
キックボクシングと総合格闘技で合わせて200試合調べた計算になります。
一つの団体だけでは偏りが生じてしまうので、複数の団体の試合結果を参照しています。
また勝利数をカウントしたのはもちろん、今回は試合決定率についても検証しています。
勝利した中で判定にならず、KOや一本勝ちしている割合も計算しました。
身長によってKO率などが変わるかも検証しているわけです。
早速結果を見ていきましょう。
勝率の違い

キックボクシングと総合格闘技に分けて、それぞれ結果を見ていきましょう。
キックボクシング
キックボクシングの勝率は以下の結果になりました。

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■高身長 勝率63%
■低身長 勝率37%
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高身長の選手の方が2倍近く勝ち星を挙げており、面白い結果になりました。
やはり打撃がメインとなるキックボクシングにおいては、リーチがある方が有利なのでしょうか。
総合格闘技
次に総合格闘技の勝率について見ていきましょう。
キックボクシングと違い、寝技の展開もある総合格闘技ですが、同じように身長差によって結果は変わってくるのでしょうか。
結果は以下のようになりました。

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■高身長 勝率51%
■低身長 勝率49%
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なんと総合格闘技では勝率がほとんど変わらないということが分かりました。1%の差なので、誤差と言っていいと思います。
キックボクシングでは高身長の選手の勝率が高かっただけに興味深い結果となりました。
寝技の展開がある総合格闘技では、リーチはそこまで大きな武器にならないのかもしれません。
試合決定率の違い

試合決定率に関してもそれぞれの競技ごとに見ていきましょう。
キックボクシング
勝率では高身長の選手の方が高い数値を示していたキックボクシングですが、試合決定率についてはどうなっているでしょうか。ここではKOの割合について比べていきます。

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■高身長 試合決定率47%
■低身長 試合決定率43%
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若干高身長の選手の方が高い数値を示しましたが、大きな差は無いようです。
勝率自体は高身長の選手の方が高いですが、KOできるかどうかにはあまり違いがないという結果になりました。
総合格闘技
総合格闘技の勝率では、身長差による影響が見られませんでした。KOや一本勝ちによる試合決定率についても見ていきましょう。

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■高身長 試合決定率50%
■低身長 試合決定率46%
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キックボクシング同様、試合決定率についても大きな差は見られないという結果になりました。勝率にも差が見られなかったので、総合格闘技では身長差は特に影響していないと言えそうです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
キックボクシングでは高身長の選手の方が勝率が高いという結果になりました。
やはりリーチ差があるのが大きな利点となっていそうです。
総合格闘技の勝率や試合決定率については、身長による大きな違いは見られませんでした。
違いが出てくれた方が面白い記事になるというのが本音ですが、差がないというのも一つの結果です。
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以上、身長差による勝率の違いについてでした!